福島の伝統工芸から感じるもの(研修1日目)

2017年2月19日

東北のモノづくり。冬だけど、製作の現場はあつかった!

半纏(法被)、浴衣、手拭、鯉口シャツ、股引などの祭衣装、和服のオーダーメイド、
伝統芸能の衣装オリジナル製作、修理を通じ、日本の祭りを支える染物屋でありたい…
京屋染物店の蜂谷悠介です。

京屋染物店も所属する「いわて県南エリア伝統工芸協議会」では、毎年1月~3月に視察研修会を開催しています。今年の視察先は、福島県の会津と白河。福島の伝統工芸の魅力と取り組みを学ぶため京屋から私も含めて5名の仲間と参加させて頂きました。
今回は、その1日目の様子をお伝えします

なぜ視察研修をするのか

京屋染物店では、同業種、異業種問わず、視察研修を推奨しています。
それは、なぜか。
もし自分が経営者だったら、「我社は世の中から見てイケてる会社なのか?他の会社はどんな経営をしているのか?他の社長さんたちはどんな考えを持っているのか?」すごく興味があるだろうし、勉強したいはずだからです。

京屋染物店の職人

京屋の研修は挙手制です。希望者はどんどん参加して、自分自身の教養や見分を広げ、人生を豊かにするヒントを得ています
井の中の蛙じゃいられない、みんなの成長意欲に脱帽。
いろいろな研修会を行いますが、その中には、お願いして出てもらう全員参加の研修会もあります。でもそれは、「全員の共通言語をつくりたい」「自分以外の仲間がどんな考え、価値観を持っているのかを共有したい」という想いからです。
人は助け合うからこそ豊かになれる。それを学ぶTOC研修、BMR研修には全員で参加します。(TOC研修、BMR研修の様子については後ほどお伝えします)

会津の伝統工芸から学ぶ

会津では、赤べこや起き上がり小法師の製造元、会津木綿の企画販売(製造のための研究もはじめている)会社、会津塗の製造販売元などを視察させていただきました。

・野沢民芸(西会津)

郷土玩具赤べこ

まず、最初に訪問させて頂いたのは、会津張り子を作っている野沢民芸さん。
伝統的な郷土玩具の製造はもちろん、新たなデザインへの挑戦もされている会社でした。日本各地の郷土玩具やお土産品などの製造を沢山手掛けている印象。社長さんの研究開発への情熱と、娘さんのデザインセンスが見事にマッチしたとても素晴らしい会社でした。

起き上がり小法師願い玉伝統柄

 

・IIE(会津)

次に訪問させて頂いたのは、会津木綿の企画販売を手掛けるIIEさん。
東日本大震災を機に、福島県会津地域の仮設住宅居住者向けに、地域の伝統工芸会津木綿を素材とした手しごと内職事業として2011年秋に始まりました。
現在では会津地域の地元作家さんや縫製工場、授産施設とも協力しながら、地域のものづくりの力を結集して、商品の生産をしているとのこと。

会津木綿IIE織機の設計図

何より素晴らしいのは、廃業された会津木綿工場から使わなくなった機械を引き受け、独学で機織り機の修理を1年かけて行い、完成させていること。そして、機織りの勉強も始め、地元の伝統産業を継承しようとしていることです。

織り

・関美工堂(会津若松)

3社目に訪問させて頂いたのは、会津塗の製造販売をしている関美工堂さん。
昭和21年の創業以来、楯、表彰記念品などの企画、製造、卸、販売をしている会社です。
すごいのは、国内で最初に「楯」を発案・商品化したこと。

会津塗り会津塗り伝統工芸

 

現在では、様々な展示会(海外も含む)にデザイン性のある商品を出品し高い評価を得ているそうです。印象に残ったのは社長さんの言葉「日本では木目の出ない光沢のある綺麗な漆塗りの器が高く評価されるが、海外では違う。木目が出ないつるつるした漆塗りはプラスチックと同じ評価をされてしまう。海外では木目の美しさが出る拭漆で仕上げた漆器のほうが高く評価される。」
作り手の思い込みに囚われることなく、あらゆる価値観を柔軟に取り入れることの大切さを感じました。また、社長さんはこうも言っていました。「使う側(お客様)の常識(惰性)も壊したい
漆器と言えば、高級品。高級品だから普段使いできない。
この惰性を壊す商品がNodateシリーズ。

常識を壊す商品アウトドア

アウトドアでどんどん使っちゃおう!アウトドアのオシャレマグカップ。
今までの漆器のイメージを崩す取り組みに刺激を受けました。

何を目指すか。なぜやるか。

どの会社にも共通していることは、志の高さ。職人の方々のお話を聞いていても刺激を受けます。
京屋染物店ではオーダーメイドでお客様の想いを形にする仕事をしています。
お客様の笑顔のために、志を高く持ち、職人一同心一つに、より良いモノづくりに挑戦し続けたいと強く思いました。

 

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