【祭半纏】神田獅子舞保存会様
お客様の製作背景
佐賀県唐津市神田地域で、獅子頭と伝統の獅子舞を後世に伝える活動をしている神田獅子舞保存会さま。
毎年11月3日に行われ唐津神社秋季例大祭で獅子舞を奉納しております。
その例大祭で羽織るため新しく半纏を製作したいというお話があり、今回オリジナルの半纏を製作しました。
お客様の御要望
・デザインは青〜紺色の地色に、大紋は筆書きで「神」または「神田」の模様、腰柄は獅子の髪をイメージした渦巻き模様を考えています。
・11月上旬の早朝に着用するので、厚みのある生地で製作したいと考えています。
・袂(たもと)がある着物を半纏の下に着るので、袖がもたつかないように作りたいです。
デザインのこだわり
お客様から頂いた手書きのイメージをもとに大きく2種類のデザインをご提案させて頂きました。
①大紋が筆文字の「神田」のパターン
②大紋が雌雄一対の獅子頭のパターン
①のパターンでデザインを進め、お客様より、「獅子舞は獅子頭を大きく振り回しながら舞うので、そのあたりをデザインに反映できたら」というお話を頂きましたので、腰柄に躍動感を出した2パターンのデザインをご提案させて頂きました。
確定デザイン
生地のこだわり
ある程度厚みのある「20シャンタン」と「舞布」で迷われておりましたが、中厚生地の「舞布」をオススメさせて頂きました。
20シャンタン
舞布
色のこだわり
紺色をご希望でしたので、紺の色サンプルを数種類送らせて頂き、その中から希望の「紺色」で染めさせて頂きました。
染めのこだわり
腰柄の渦巻き模様や大紋の筆文字部分のかすれを綺麗に出せるように、版づくりを丁寧に行い、染料の硬さを調整して染めています。
仕立てのこだわり
こちらより半纏のサンプルを送り、実際に着て頂くと、袂(たもと)がある着物の上に半纏を着るために袖がもたついてしまうことが分かりました。お客様より半纏の下に着る着物の現物を送って頂き、サイズを寸法し、それに合わせた形で半纏をご提案しております。
「もじり袖」に仕立てることで、袂がある着物の上に着てもスッキリと羽織れます。
また、厚手の生地の半纏を着物の上に着ると引っかかりが気になるというお話を頂きましたので、裏地にポリエステルの生地を使うことで心地よく羽織れるように仕立てております。
「身丈の長さはお尻が隠れるくらい」「袖の長さは手首くらいの長さ」など、お客様のご要望に合わせた形でそれぞれ寸法を決定し、半纏を仕立てております。
お客様の写真
半纏・法被オーダーメイド詳細
◼︎デザイン:京屋染物店でデザイン製作
◼︎染め:本染め1色[京屋紺]
◼︎生地:舞布(綿100%)
◼︎仕立て:ミシン本仕立て
◼︎肩当て:晒(さらし)
◼︎袖口生地:網代(あじろ)
お客様からの声・ご感想
