【神輿用半纏】石島町会様
お客様の製作背景
弊社の仕事を信頼して頂いている「浅草 祭狂會」の会長が、
「石島町会」の総代も勤めており、「石島町会」の役員半纏と町会半纏の両方の製作をお願いしたいとのご要望から今回の製作に至りました。
お客様の御要望
役員半纏と、町会半纏の2種類の半纏を製作したい。
役員の半纏は、高品質なものに11着仕上げたい。
町会の半纏は、600着を限られた予算の中で、要望にあった色とデザイン、数量を作りたい。
デザインのこだわり
以前の半纏の要素も取り入れつつ、デザインをリニューアルしたいというご要望がありました。
弊社で大紋を筆耕し、ご案内しました。
役員半纏(左)は、上役用として日向文字をデザインに採用、
町会半纏(右)は、下役用として影文字をデザインに採用しました。
生地のこだわり
生地について
①役員半纏:60ブロード
役員半纏については、細い糸で緻密に織られた光沢感があり、高級感が出る『60ブロード』をお勧めさせて頂きました。
織地のキメが大変細かいので、細かいデザインでも型際(染上げた際の輪郭)が非常に綺麗に染め上がります。
織りが密に織られているので、比較的透けにくい生地でもあります。
②町会半纏:天竺
600着と着数も多かったため、比較的価格がお手頃で、汎用性が高い定番生地『天竺』をお勧めさせて頂きました。
防縮加工が施されているので縮みが少ないですが、柔らかく薄い生地のため、折りじわになりやすいところがあります。
染色は、織りの密度が高いので型際(染め上げた際の輪郭)が綺麗に出ます。
色のこだわり
深川の水掛祭りで着用するため、水に濡れた時の色合いも確認したいとのお客様のご要望を受け、
色見本のやり取り、打合せを何度も重ね、ご納得頂いた色合いで半纏の製作を行いました。
染めのこだわり
淡い色でしたのでムラにならないように細心の注意を払って染色しました。
仕立てのこだわり
役員半纏について、高品質なものに仕上げたいというご要望に応えるために、
縫い目が目立たないように、ミシンと手縫いを併用で仕上げました。
半纏・法被オーダーメイド詳細
①役員半纏
◼︎デザイン:京屋染物店でデザイン製作
◼︎染め:本染め1色[薄緑色]
◼︎生地:60ブロード(綿100%)
◼︎仕立て:ミシンと手縫いの併用
◼︎肩当て:晒(さらし)
◼︎袖口生地:なし
②町会半纏
◼︎デザイン:京屋染物店でデザイン製作
◼︎染め:本染め1色[孔雀緑色]
◼︎生地:天竺(綿100%)
◼︎仕立て:ミシン本仕立て
◼︎肩当て:晒(さらし)
◼︎袖口生地:茶