【職人用半纏】㈱斎藤松月堂
お客様の製作背景
斎藤松月堂様は明治23年に開業し、現在は駅弁事業とホテル事業の2つの事業を通して、お客様の心を満たし想い出に残る「食」と感動の出会いの「場」づくりを一関市内で行っている会社です。開業当時は、一関駅構内にて「たばこ・菓子・お土産物」の販売を行っておりました。今回、半纏(はんてん)を新調したいということで、弊社にて半纏(はんてん)の製作を行いました。
お客様の御要望
斎藤松月堂様の明治大正時代に撮られていた写真によると、当時の駅構内販売員は常に半纏(はんてん)を着ていたそうです。お客様からは「情報が溢れかえり、流行り廃りの激しい昨今だからこそ、原点回帰と思い、創業当時から使用しているシンプルなデザインの半纏(はんてん)を作りたい」というご要望がありました。
デザインのこだわり
原点回帰というお話を受け、創業時代からの想いが込められているロゴマークを使わせて頂きました。創業当時を思わせるシンプルなデザインの半纏(はんてん)に仕上げております。
半纏(はんてん)の肩当てや袖口裏の松の葉を散らしたような柄は、松葉(まつば)と呼ばれ、落ち葉になっても二本の葉の元がしっかりと繋がり、離れ離れになることのないという意味があり縁起物の柄です。
生地のこだわり
緻密に織られている平織りの生地「舞布(まいふ)」で製作しました。丈夫で耐久性があり、強い摩擦にも耐えることができるため、半纏(はんてん)によく使用される定番の生地です。
色のこだわり
創業時代からの半纏(はんてん)に合わせて『黒色』でご提案致しました。
染めのこだわり
半纏の柄の際がボヤけないように工場内の湿度を調整しました。
染料の生地への深い浸透がありながら、柄がパキッとシャープに出るように調整してます。
半纏を長くお使い頂けることで味が出るように、生地の深くまで染めています。
仕立てのこだわり
柄合わせをピタリと合わせています。
半纏(はんてん)を長くお使い頂けるように、ミシン本仕立て丈夫に仕上げております。
半纏・法被オーダーメイド詳細
◼︎デザイン:京屋染物店でデザイン製作
◼︎染め:本染め1色[黒色]◼︎生地:舞布(綿100%)
◼︎仕立て:ミシン本仕立て
◼︎肩当て:松葉柄
◼︎袖口裏:松葉柄