【販売用半纏】snow peak様
お客様の製作背景
新潟県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカー「 snow peak」様。自分たちが本当に欲しい製品を作ることで、豊かなアウトドアの楽しみ方と、高品質なモノづくりを行って来た会社です。
その「snow peak」が衣食住の「衣」に注目し、衰退していく「衣」に関わる職人の技や思いを伝える「LOCAL WEAR」という新ブランドを立ち上げました。
「その土地を着る。」というコンセプトの第一弾は、snow peakの本社がある新潟県の佐渡の裂織りの製品でした。そのLOCAL WEARの第二弾として、岩手にある弊社と一緒に、こちらのHANTENを含む「LOCAL WEAR IWATE」を製作しました。
LOCALWEARのデザイナー山井梨沙様の思い
祭りに込められた、その土地の祈りを着る。
LOCAL WEAR IWATE
私の故郷は新潟ですが、
私にはもうひとつのルーツがあります。
それが、岩手です。
母の故郷が盛岡でした。
優しくて温かい祖父と祖母がいて
夏休みが来るたびに毎年通っていました。
たくさんのすばらしい記憶をくれた岩手を
LOCAL WEAR IWATEで取り上げたのは
一関市で100年以上続く京屋染物店さんとの
偶然の出会いがきっかけでしたが、
それは今思えば、必然だったんだと思います。
佐渡から岩手へ裂き織をめぐる旅でお会いした
京屋代表の蜂谷さんは、鹿踊りをはじめ、
地元に伝わる祭りの衣裳をいくつも手掛けられています。
さらに祭りに込められた昔の人たちの想いを受けとめ、
仲間たちとともに祭りに再び魂を吹き込み
未来に継承する活動もされています。
いにしえから人と自然をつないできた祭りという文化への
熱くてやさしい蜂谷さんの愛に共感して、
今回ぜひともご一緒したいと思ったのです。
LOCAL WEAR NIIGATAでは
佐渡に根づく仕事に注目しましたが、
祭りや踊りもまた、その土地で生まれた祈りを
未来に伝える、言葉を超えたメッセージです。
祭りが消えることは、その土地の祈りが消えること。
地元の方々と一緒に、それをなんとかくいとめたい。
LOCAL WEAR IWATEを着てくださった方が
私たちの祈りを感じ取っていただければ、とても幸せです。
デザインのこだわり
大紋は架空のお祭りをデザインしたロゴマークを使用し、普段でも気兼ねなく着ることができるように配置しました。
半纏の腰柄には、 半纏定番の「角字」を使用し、オリジナルロゴの「雪峰」をよろけ字でデザインしています。
生地のこだわり
緻密で丈夫に作られており、半纏によく使われる『舞布』生地をお勧めさせて頂きました。
染めのこだわり
半纏の腰柄や大紋の柄がパキッと綺麗に出るように、染料の馴染み具合を調整し、染色を行なっています。
仕立てのこだわり
京屋染物店のオリジナル商品カーディガン風の半纏「WAPPARI」の仕立て方を活かしています。羽織りとして普段使いし易いように、ポケットを付けているのと、袖に余裕幅を持たせたもじり袖で仕立てています。
こちらのHANTENにも、普通の半纏と同様に背縫いを入れています。
半纏の伝統と、昔から言われる魔除けや厄よけの願いと祈りが、このHANTENにも込められています。
snowpeakオリジナル商品『LOCAL WEAR IWATE』の詳細はこちら
半纏・法被オーダーメイド詳細
◼︎デザイン: snowpeakと京屋染物店共同でデザイン製作
◼︎染め:本染め1色[京屋紺]
◼︎生地:舞布(綿100%)
◼︎仕立て:ミシン本仕立て
◼︎肩当て:なし
◼︎袖口裏:なし