新型コロナウイルス感染症の広がりを１日でも早く収束させようと、全世界で様々な対策が講じられています。
新型コロナウィルスで苦しんでいる患者さんを救うために寸暇を惜しまず力を尽くされている皆様に心から感謝します。
こういう時だからこそ、自分たちができることに最善を尽くし、みんなで力を合わせてこの難局を乗り越えたいですね。
今回は、「なぜ京屋染物店がマスクを作っているのか」お話ししたいと思います。

皆さんの力になりたい

2020年2月に入り、新型コロナウイルスの感染が日本でも広がり始めていた頃です。
私たち京屋染物店が世の中のために貢献できることは何か。
京屋のメンバー全員が日々考えていました。

そんな時、私達のもとに建築土木系の会社を経営されている社長様からこんな悩みを頂きました。
「使い捨てマスクがなくて、粉塵の中で作業しているメンバーはタオルを顔に巻いて作業している状態。みんなのために洗って再利用できるマスクをプレゼントしてあげたい」

医療機関、介護施設、様々な現場でマスク不足の影響が出ていると感じました。

そこで、京屋染物店では自作のマスクをご家庭や会社で作ってもらうための情報発信や、店頭でのレクチャーを２月から展開。

すると、今度は、地域の皆様からマスクを作って欲しいというご要望をいただくようになります。
京屋のメンバーは話し合い私たちの染物の品質を活かして、世の中に安心安全を届けることが世の中に貢献することに繋がると確信し、動き始めました。

世界最高峰の安全な繊維製品をつくる工場

私たちは世界最高レベルの安全基準をクリアした製品を作れる認定工場です。
新生児の肌に使えるほどの安全品質。有害なものを含んでいないことを検査機関で認証されています。

また、衛生面にも細心の配慮をしています。
染めた生地は、100度で蒸し上げ、その後90度のお湯で徹底して洗い上げています。
職人はマスク着用、アルコール消毒後に製作に取り掛かっております。
仕上がった商品は、医療機関でも使われるオゾン除菌装置によって徹底除菌。
作業場の空間除菌も行っています。

多くの方々が困っている状況だからこそ、私たちにできることから始めたい。

奪い合うのではなく、分かち合う。

医療用のマスクが必要な人たちに届くように、私たちは使い捨てではなく、使い続けることができるマスクを世の中に広げていくことが私たちのできる貢献と考えました。

「三方よし」以上の好循環を目指す

地域に貢献したい。
少しでも安心できる環境をつくっていきたい。そんな想いで、一関市保健センターを通じて、一関市の妊婦の皆さんに300枚のマスクを寄贈。

コロナ禍で仕事がなくなってしまった縫製工場や福祉作業所の皆さんにも、マスクの製作や梱包作業を依頼することで、経済を循環させることにも繋がっています。