新たな年をいただいて
2017年1月13日
冬の東北も魅力いっぱいです。
半纏(法被)、浴衣、手拭、鯉口シャツ、股引などの祭衣装、和服のオーダーメイド、
伝統芸能の衣装オリジナル製作、修理を通じ、日本の祭りを支える染物屋でありたい…
京屋染物店の蜂谷悠介です。
明けましておめでとうございます。
皆様のお陰で、新たな年を迎えることができました。謹んで御礼を申し上げるとともに、今年も昨年と変わらぬご愛顧の程、お願い申し上げます。
さて、京屋染物店も新年を迎え1月4日より営業を開始しております。冬になり「今年は雪が少ないね」と話していたのですが、
一昨日から降り続いている雪でご覧の通りの雪景色。やはり岩手の冬には、雪が似合います。
今朝も真綿入の半纏の暖かさに幸せを感じながら、ブログを書いています。
雪景色を見て想う
雪が積もった朝。いつもとはちょっと違う雰囲気の中で目覚めるのが、私は好きです。
窓から入る光はいつもより柔らかく、雪の降り積もる音が聞こえるくらい静か。
すごく穏やかな気持ちになります。
実りの無い寒くて辛い冬なのに、雪がふっくらと積もった景色を眺めていると暖かい気持ちになるから不思議です。
南天の赤い実、松葉の青さ、岩の険しさ。
柔らかな白で景色が覆われた時に、その美しさに気付かされます。
この静けさの中で、何も考えず、目に飛び込むものに「気付き」を感じているといったところでしょうか。
この感じがたまらなく良いのです。
次に迎える季節を感じる
日本は本当に素敵な国だと思います。四季があるんですから。
年中雪に覆われていたら、きっとこんなに穏やかな気持ちではいられないと思います。
次に迎える春の喜びがあるからこそ、冬の情緒も楽しめているのです。
店内にあるお客様との憩いの場。夏が近づくほどに祭り好きが沢山集まり、祭り談義に花が咲く場所です。
ほとんどのお客様は、雪がとけて暖かくなってから祭りの準備の為にお越しになられるのですが。。。。。
常連のお客様は、既に祭りモード。木遣りの話、梯子乗りの話、神輿遠征のスケジュールの話、千社札の話、神社やお寺に纏わる話などなど、
話が尽きることはありません。
未来を語り合うと元気が出るのは、なぜでしょう。高揚感に満ちあふれる季節がやって来る待ち遠しさ。そのための準備も楽しいですよね。
これもまた、冬のお陰なのでしょうか。