小さな町の染物屋から世界一の染物屋を目指して〜kintone AWARD 2017〜
2017年11月24日
京屋染物店は2017年11月8日(水)に幕張メッセで開催された
ビジネスアプリ作成ツールkintone(キントーン)によって最もインパクトのある業務改善を実現した企業を決める
「kintone AWARD 2017」に参加して来ました。
kintone AWARD とは
kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が開発した業務改善システムのことです。
kintone(キントーン)は勤務表の管理や、社内でのメッセージのやり取りなどの社内でのコミュニケーションを円滑にすることがその役割です。
このシステムの一番の特徴は、その会社に合わせて自社でアプリを簡単に作成できるということです。
「こういう仕組みがほしいのになぁ」「ここを少し直したいなぁ」と社員が思った時に、
システムエンジニアのような知識がなくても、社員自らがシステムを改善して使用できます。
現在そのシステムを導入している企業は世界に7500社あり、毎月200~300社のペースで導入が増え続けています。
kintone AWARDは、そのkintoneを活用して業務改善を取り組む企業中で、最も素晴らしい活用方法の企業を表彰するイベントです。
AWARDにエントリーした企業の中で、一般WEB投票と推薦で選ばれた上位5社がkintone AWARDの会場(幕張メッセ)でプレゼンを行い、来場者の投票でグランプリが決まります。
緊張のプレゼンテーション
kintone AWARDのプレゼンは弊社の社長蜂谷悠介が行いました。
幕張メッセという大きな会場で、社長が1000人ものお客様を前にプレゼンするという不安から
京屋染物店の社員14名全員で応援に行って参りました。
他の4社も大きな企業ばかり…正直かなり手強いです。
社長のプレゼンがいよいよ始まります。
全く緊張もなく、ゆっくりと話す社長。
「弊社は日本で2番目に消滅する可能性が高い都市にある、衰退産業の染屋です。」
「衰退産業の上に、人口も減少し地域も衰退するの中、弊社は数年前まで闇の中におりました。」
「働けど働けど売上は減り、それを打開しようとしても業務量が増える。社員には『社長にはついていけない』とも言われ、本当に絶望的な状況・・・」
「そんな時に出会ったのがkintoneでした。」
「弊社には営業、デザイン、染色、縫製の4部門があるが、以前はお互いの部門を助けるという考えがなかったということが業務の障害になっていました。それを繋ぐ役割をしたのがkintoneです。」
「ですが、決してすぐに効果が出るわけではありません。kintoneの導入前に、1人1人が『何のために働くのか』について話し合いを行いました。自分のやりたいことのため、家族と過ごす時間のため、・・・1人1人が大切にしていることは違います。それを初めてお互いに理解したことで、そこに助け合いが生まれ始めました。」
「kintoneで、業務の進捗管理のグラフを全員が見られることにより、業務が滞っている部門を助けようと動くようになっていった。」
「また、kintone導入前は経営者だけが見ていた経営情報をkintoneで共有したところ、みんなのモチベーションがアップしていった。」
「そういった変化が少しづづ積み重なりから、現在は毎年最高益を更新し続けており、残業時間も大幅に減り、有給も取得できる状況になりました。」
「何よりこうした会場に京屋の仲間全員が来れる余裕が生まれたことが一番嬉しいことです。」
「明日は京屋のみんなと浅草を観光に行ってきます。」
プレゼンが終わった時、社員の中にはポロポロと涙を流す人、汗を拭く振りをして涙を拭う人もおりました。
本当に心に残る良いプレゼンでした。
グランプリ獲得!!
社長の熱い想いのプレゼンもあり、京屋染物店はグランプリを獲得することができました。
何より嬉しかったことは、プレゼンが終わった後に沢山の方々が京屋のスタッフが着ている半纏(はんてん)に気づき、
「すごいプレゼンでしたね。どんなことをやっている会社なんですか?」と興味を持って頂けたことでした。
たった十数名の小さな会社にこれほどまでに興味を持ってもらい、最後には
「楽しそうな会社ですね。応援してます!」と言われ、本当にこのイベントに参加できて良かったと感じました。
1人1人が自分の夢に向かって歩き、それを互いに尊重し合い、チームで力を合わせれば
例え地方の小さな会社でも日本一になれるということを証明できました!
もし同じような境遇にあったとしても、諦めなければ日本一にはなれます!一緒にチャレンジしていきましょう!
最後に
web投票の段階から応援して頂いた皆さま
本イベントを企画して頂いたサイボウズ株式会社さま
京屋染物店を支えてくれる皆さま
本当にありがとうございました。
これからも皆様に応援されるような世界一の染物屋を目指して
日々精進して参りたいと思います。