京屋染物店の取り組みがSDGs事業として認定されました
2020年7月6日
この度、京屋染物店の取り組みがSDGs事業として認定されました。
持続可能な社会の実現のため、皆様の暮らしをより豊かにするため、今後も本質を追求したものづくり・サービスをお届けし、わたしたちにできることから取り組んで参ります。
SDGsとは
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2030年までに達成するために掲げた世界共通の目標です。
「地球上の誰一人取り残さない」という理念のもと「持続可能な世界を実現する」ことを目指し、17の目標と、それを達成するための169のターゲットが設定されています。
17の目標
SDGsの17の目標では、貧困や飢餓、健康といった問題から、働き方やまちづくり、環境問題に至るまで、世界が抱えるさまざまな問題が対象になっています。発展途上国だけでなく先進国が抱えている問題、わたしたちの暮らしにも密接に関わるものが多くあります。
遠い国の誰かのため、隣にいる大切な人のため、そして自分自身のため。
ひとりひとりができること、まずは「知る」ということが、持続可能なよりよい世界の実現につながっていきます。
8つの項目で認可を受けました
京屋染物店では、染物を通してお客様や社会に貢献するために日々取り組んでいます。
その取り組みが、SDGsの次の8つの目標の達成につながるものであると認可を受けました。
わたしたちが取り組む目標について、みなさまに少しでも知っていただけましたら幸いです。
すべての人に健康と福祉を
発展途上国では、医療技術がそこまで進展していないなどの理由により、妊婦、新生児の死亡率が高いのが問題となっています。
また、アフリカなどに地域で蔓延しているエボラ熱やエイズなどの感染症も深刻な課題となっています。基本的な医療・福祉を受けられる仕組みを整えることが重要です。
質の高い教育をみんなに
世界には、十分な教育を受けることができない子どもたちがたくさんいます。
貧困や紛争、男女格差、原因はさまざまです。
読み書きを学び、収入の安定した仕事に就くことができれば、貧困から抜け出すことができます。女の子の学習機会が増えれば、女性の社会進出にもつながります。
質の高い教育は、子どもたちの明るい未来をつくります。
ジェンダー平等を実現しよう
世界では、女性であるというだけでさまざまな差別を受けるケースがあります。
日本でも、育児や介護のために思うように働くことができなかったり、政治の分野では圧倒的に女性が少なかったりという現状があります。
男性だから・女性だからこうあるべき、という考え方は私たちのなかにも無意識にあるものです。身近な人との関わりのなかでそういった決めつけを見直すことも、ジェンダー平等のための一歩になります。
働きがいも経済成長も
安い賃金で条件の悪い環境で働く人たち。学校に行きたくても働かなくてはいけない子供どもたち。失業率の増加や、過労死など働き方の問題。
働きがいがあり、人々の権利が守られ、生活が安定する仕事に就けることは、すべての人々の幸せな暮らしにとって大切なことです。
また、経済の発展と環境を守ることを両立した、持続可能な経済成長の仕組みづくりも重要です。
産業と技術革新の基盤をつくろう
世界では、インフラが整っていない地域が多くあります。
電気、水道、道路はもちろん、インターネットの普及はこれからの産業の発展に欠かせません。
ライフラインを整え、みんなの暮らしを便利に・幸せにする産業の発展と技術革新を進めること。そしてそれは、限りある資源を浪費するものではなく、持続可能な仕組みづくりのもと進める必要があります。
住み続けられるまちづくりを
便利で快適な都市の暮らし。しかし一方で、人口が集中することによる多くの問題を抱えています。住居の不足、大気汚染や大量に出るゴミ、経済格差によりスラムに住む人々。
それらの問題を解決するための、計画的なまちづくりが大切です。
また、自然災害に強いまちの仕組みをつくることも、安心安全のために欠かせません。
つくる責任 つかう責任
大量生産・大量消費は、地球にとても大きな負担をかけます。
つくる側が資源をたいせつにした持続可能な方法で生産し、つかう側もそういった商品を選んで消費すること。両者の責任ある選択が地球を守ります。
食べ残しを減らす、リサイクルの徹底、エコラベル等の認証ラベルのついたものを選ぶなど、できることは身近なところにあります。
海の豊かさを守ろう
海はわたしたちにとって大切な資源です。
しかし、わたしたちが出すゴミや排水で海が汚染されてしまっていたり、魚の獲りすぎで多くの海の生き物が絶滅の危機にあったり、深刻な問題を抱えています。
プラスチックごみを出さないようにマイバッグを持ち歩くことや、MSC認証マークなど、海の自然や資源をまもりながら獲られた水産物であることを示すラベルのついた魚を買うこと。わたしたちの小さな心がけも海をまもることにつながります。
京屋染物店の歩む道
わたしたち京屋染物店は、本質を追求したものづくりに取り組みます。
乳幼児にも安心なエコテックス®スタンダード100認証や、オーガニックコットンを使用した手ぬぐい生地のGOTs認証取得もその取り組みのひとつです。
人の身体や環境に配慮した安心安全で高品質な製品やサービスをお届けすることで、みなさまの暮らしがより豊かでしあわせなものになればと願っております。
また、これまで培ってきたものづくりの技術や伝統文化を、現在、そして未来の暮らしに寄り添ったかたちで残していくため、あたらしい取り組みに挑戦し続けます。
これからも、お客様や地域のみなさまといっしょに歩んでいける染物屋を目指して参ります。
わたしたちの取り組みが、持続可能でしあわせな世界の実現のための一助となれば幸いです。