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持続可能な社会実現に向けてー残布のご提供のお願いー

2020年8月17日

残布のご提供のお願い

現在、京屋染物店では、本質的なものづくりをするために、持続可能な社会を目指した取り組みを行っております。
世界各国でSDGs「持続可能な開発目標」(※持続可能な世界を実現するための 17 のゴー ル、169 のターゲットから構成される、2016 年から 2030 年までの国際目標)に取り組まれる中、弊社もSDGsの 7 項目で認証を取得しました。

SDGs17の目標 持続可能な社会の実現のための17の目標  京屋染物店
京屋染物店SDGs事業認証 7つの認証項目
(京屋染物店では上記7項目を取得。)

SDGsの目標を達成するために、私たちが何ができるか考えたところ、ここにある半纏・浴衣・手ぬぐいなどを製作した後に残ってしまう布(残布)をどうにかできないと思いました。

半纏の生地だけで1年間にこちらのダンボールで約4箱分の残布が出ています。

半纏 法被 浴衣 残布 布

この布を作るために多くの方が関わっていて、単純に捨ててしまうのは非常にもったいないと思います。

これまで自社製品の残布については、様々活用しておりましたが、オーダー製品の残布については、お客様のデザインやロゴが入っていたりして、なかなか活用に至っておりませんでした。しかし、持続可能な社会の実現を目指すために、まず目の前の1歩だと考え、この残布の活用に取り組むことに決めました。

 

廃棄予定の生地・服を 学校現場へ

残布の活用について検討していたところ、千葉県の家庭科の教員の方から、廃棄予定の生地・服を学校現場へ提供頂けないかというご提案を頂きました。

SDGsを意識した家庭科の授業に取り組みたいというお話でした。

現状、家庭科の授業に使われる布生地は、製作キットとして購入したものであり、次の二つの問題を抱えています。

①製作キットなので、完成品を正確に作ることが目的になってしまい、子供が失敗が許されないと感じてしまうことから、創造性に欠けてしまう。

②布生地の購入にもお金がかかるので、家庭によっては経済的な負担になり、教育の機会の平等に影響する。

その二つを、メーカーの協力を得て、解決できないか。

そして、「子どもたちに間違えられる体験(試行錯誤)をもたせたい・購入する以外の選択をもたせたい」というお話を頂きました。

なかなか、いきなり教育現場全体・社会全体をそちらにシフトするのは難しい面もあるかもしれませんが、この教員の方と一緒になって、残布の活用に取り組み、SDGsに掲げられている「質の高い教育をみんなに」「つくる責任・使う責任」へのまず一歩を進めていきたいと考えています。

藍染体験教室 染め職人指導のもとスタート

 

皆さまへのお願い

オーダー製品を作られた際には、残布の使用について弊社スタッフで確認したいと思います。

ご理解・ご配慮のほどよろしくお願いいたします。

※お客様の大切なお誂え品となりますので、 縫製の際にはなるべく柄の見えない無地部分を使用するなど、配慮しながら使わせていただきます。
※残布の使用をご希望されないお客様は、お手数ですがその旨お知らせいただけますと幸いです。

縁日(エンニチ)ネットショップ LOCAL WEAR IWATE