浴衣の名称 ~衽(おくみ)とは~
2017年8月25日
浴衣(ゆかた)を着るのは夏祭りや花火大会などの特別な日が多いはず・・・
家族や大切な人と過ごす時間に、
浴衣についてのちょっとした知識で会話に花を咲かせてみませんか?
今回は、浴衣(ゆかた)を構成するパーツの名称の1つ「衽(おくみ)」についてご紹介します。
衽(おくみ)とは
浴衣の衽(おくみ)とはどの部分かというと・・・
この部分を衽(おくみ)と言います。
もともとは「大領」と書いて、「おおくび」と呼ばれていたそうですが
おおくび、おおくび、おおくび、おくび、おくび、おくみ・・・というように訛ってできた言葉のようです。
漢字で書くと「大領(おおくび)」。
「領」は首(くび)と同じ意味で、浴衣で言う首(くび)とは、衿(えり)のことを指します。
つまり、「大領(おおくび)」は「大きな衿(えり)」という意味なんです。
確かにこの部分は、大きな衿(えり)にも見えますね。
幅は約15㎝程と決まっています。
なぜ衽をつけるかというと、浴衣は前を重ね合わせて着るため、前の布部分を広く作るために衽(おくみ)をつけるようになりました。
衽(おくみ)により重なる部分が広いため、着付けがしやすいという良さがあります。
衽(おくみ)=大きな首
と覚えれば覚えやすいですよね!
皆さんもぜひマメ知識として使って見てください!
文:櫻井 陽
一関地域を盛り上げるために日夜活動をしています。
京屋染物店に潜入取材し、『京屋染物店のありのまま』を皆さんにお伝えしていきます。