デザインを形にする型作り

2017年8月3日

半纏(はんてん)、浴衣、手ぬぐいなどの染物がどのように出来上がっていくのか?

今回は、デザインが出来上がり、実際に生地を染める前に行う

型出し・型貼り」作業についてご紹介したいと思います。

 

型貼り、手ぬぐい、オリジナル

 

作ったデザインを染物で表現するには

染める部分・染めない部分を作る必要があります。

その染めない部分が「型」になります。

 

手ぬぐい、型、オリジナル、染物

オリジナル、型、半纏、法被

 

型を作る

まずは、出来上がったデザインデータをもとに

専用のカッターで型を切り出します。(型出し)

 

型出し、デザイン、オリジナル

型出し

型出し、半纏、オリジナル

画像では見えませんが京屋染物店のロゴマークが切り取られています

 

型は

1層目が紙

2層目がシール面

3層目がフィルム面

の3層構造になっています。

 

この1層目と2層目をピンセットで丁寧に剝がしていきます。

 

型出し、京屋染物店、半纏、オリジナル

型出し、半纏、京屋染物店、オリジナル

型出し、京屋染物店、半纏、オリジナル

 

これがかなり難しく

デザインが細かいものだと慎重に剥がす必要があり、

どこから剝がしていくかによっても剥がし易さが変わります。

 

不器用な私(櫻井)も京屋のロゴマークで実際に型貼りをやってみました。

 

型出し、京屋染物店、ロゴマーク

 

染める部分の紙とシール面をピンセットで剥がしていきましたが

シール面が残ってしまいました…

 

型出し、京屋染物店、半纏

 

5分もかかり、1つのロゴマークが完成(自分、不器用ですから…)

 

型出し、京屋染物店、オリジナル、ロゴマーク

 

こういった型をスクリーンに貼っていき

染める部分、染めない部分の別けます。(型貼り)

 

 

型の切り出しが出来ていない部分があると

その部分が染まらなくなるので

細心の注意が必要な作業です。

 

型貼り、職人、手ぬぐい、オリジナル

 

こうしてデザインが形になっていきます。

線

 

染物 京屋 一関

文:櫻井 陽

一関地域を盛り上げる活動をしています。
京屋染物店に潜入取材し、『京屋染物店のありのまま』を皆さんにお伝えしていきます。

 

縁日(エンニチ)ネットショップ LOCAL WEAR IWATE