世界に一着だけのワンピース『第二弾』
2016年12月14日
関東にお住まいの『江島民子』さんより2着目となるワンピースを製作させて頂きました。
前回のワンピースが大変好評で、『今回はまた違うデザインで作りたい!』と御依頼いただきました。
自分だけの印を、自分だけのワンピースに
今回、江島さんからのデザインの御要望は『まるにあおもじ』という紋を使用して欲しいとの事でした。
『まるにあおもじ』は『366日の花個紋』の中の、江島さんの誕生日の個紋です。
特別に今回使用させて頂ける事となりました。
この紋を使い、紋に込められた意味合いをワンピースで表現するため社内でミーティングを重ね形に近づけて行きました。
大人の女性の強さと艶麗さを、一着に込めて
『まるにあおもじ』を大胆にフロントにあしらい、力強さとインパクトを与えました。
また柄を重ね、あえてずらす事で、紋がより浮き出るよう工夫が施されています。
胸元には、水引きをイメージしたデザインを載せ、結ばれる御縁や人を包み込む優しさを表現しております。
色は大人の女性らしい渋めのピンク色です。
江島さんのパーソナルカラーに合わせた色を選び、顔立ちが明るくなるように首元には特に明るい色だけを配しています。
肩にはギャザーを入れ、華やかな印象に仕上げました。
大人の色気を表現するため、襟ぐりを深く、カットラインに遊びを持たせています。
【染め職人:佐藤より】
今回は薄い色の上に濃い色をのせるという難しいけれど楽しい染めでした。
「めっちゃおもしろいな」と独り言を言いながら染めてました。
職人はお客様と触れ合う機会がほぼなく、ひたすら染めと向き合っているため、
ただ染める、ひたすら染めの事だけを考えるという行為になってしまいがちです。
今回の江島様の仕事を通して職人であってもお客様の事を知る必要性、
着る人や使う人の事を思いながら染める事の大切さを知る事ができました。
ありがとうございました。
【縫製職人:一同より】
仕上がって見える柄の出方ではなく、着用時の立体に見えるバランスを考えて、
試作をスタッフが着たりと研究しながらの製作でした。
肩部分をふんわりと優しいシルエットにと千葉より引き継いでおりましたので、
肩にギャザー(縫い縮めて寄せる技法)を入れてふんわりと肩を持ち上げるなど、工夫を凝らしました。
色が可愛らしいので大人の上品さを出せたらと思い、襟ぐりを少し広めに取り、
着用時のシルエットを大事に1枚目と2枚目の生地の裾の長さに差をつけて縫い上げました。
しかしながら、もっと江島さんに合った縫製が出来るのではないか、
実際に目の前で製作に取り掛かることが出来ればと思っておりました。
世界に一つのワンピースです。もっと江島様のための縫製を研究したいと考えております!
江島さんよりお喜びの声を頂きました。
色を選んで、生地を選んで、染めのデザインを考えて、ワンピース全体のデザインを考えて・・・染めて、裁って、縫って、重ねて・・・たくさんの職人さんたちの想いとプロ
のこだわりがいっぱい込められて、世界でたった1枚のワンピースが創られる・・・だから、この1枚がとても嬉しく、愛おしく、ありがたいのだと思います。
私は単に京屋染物店のオーダーメイドワンピース”というモノを買っていたのではなく、この1枚のために、全力で向き合ってくださった 京屋染物店の職人さんたちの想いを買っていたのだと感じました。
御陰様でどこに着ていっても恥ずかしくない1着ができました!
私たちの仕事は、お客様の笑顔の花を咲かせる事
今回も素敵なお仕事をさせて頂きました。
私たちは素晴らしい製品だけを作り上げるプロではなく、製品を通してお客様の笑顔の花を咲かせるプロです。
これからもお客様に寄り添い、心の通ったモノづくりをして行きます。
江島さんには早速第三弾の御依頼を頂戴致しました!
次はどんなドラマがあるでしょう☆