社内で縫製勉強会を開催しました!
2018年3月23日
先日、社内で縫製勉強会を開催しました!
京屋染物店では、フロント、デザイン、染色、縫製、仕上げの担当チームそれぞれが連携して、お客様のご要望に沿ったオーダーメイドの半纏や浴衣などの商品を製作しています。
今回は、そのフロントと染色のチームメンバーが、「縫製」の仕事を学びたいという声があったことから社内縫製勉強会を初開催。フロントと染色から若手4人が、普段はやったことがない「縫製」部門を1日体験ということで、それぞれ半纏を1着製作しました。
「裁断」が一番難しい??
半纏を縫製する前に行うのが裁断です。1反の布を↓のようにパーツパーツに切っていく作業です。
染色の若手男性陣2人も挑戦するも悪戦苦闘。
裁断を初めて体験した染色スタッフ。
「普段、完成形は見ているけれども、パーツパーツで分かれている布を見たことがなかったので、どこをどう切れば良いか全然分からない。」
「間違って切ってしまったらお終いというプレッシャーと、サイズに合わせて数値を計算して印を付けるという精密さが必要で、一番難しさを感じた。」
半人前ならぬ五分の一人前
裁断が終わると、次は縫製です。
17年振りにミシンを使う人もいる中、縫製のお姉様方から丁寧な指導を受けつつ、半纏を縫上げていきます。
勝手にミシンが進んでしまって苦笑い。
こちらも初めての業務用ミシンに悪戦苦闘です。
ベテランスタッフにミシンの手の使い方、踏み方を手取り足とり教えてもらいました。
なんとか1日がかりで半纏を1人1着仕上げることができました!
縫製スタッフは普段1日に、1人で5着の半纏を仕上げることができるそうです。
5倍の早さで仕上げてしまいます。それも細部にこだわっての仕上げです。
新米の我々は半人前にもなれず、五分の一人前でした。
縫製の技術を次の世代に繋ぐ
今回、縫製の勉強会を行なったのには、それぞれが自分の担当部署以外の仕事を体験することで、助け合える環境作りとお客様への対応力を高めるという目的があります。
縫製の仕事を分かった上でのフロント対応や染色ができることで、よりお客様のご要望に対応できるようになります。
そして、もう一つの目的が「縫製の技術を次の世代に繋ぐこと」です。
縫製の高い技術を持つ人たちも高齢化が進み、その技術の継承が危ぶまれる状況になっています。そういった状況で、伝統芸能の衣装を作る・直せる人もどんどん減っています。
「日本の祭りを支える」ためにも、京屋染物店では技術の継承にも力を入れていきます。