161京屋の色のおはなし【水色】
2018年10月12日
「浅葱色」「茜色」「褐色」「小豆色」、日本には色々な「色」が溢れています。
それは日本人が古くから、四季の移ろいを空や植物、食べ物から感じ取り、自然と共に生きてきたことに由来します。
今ではあまり使われることがなくなってしまった色の呼び名。
その呼び名には色々な由来があります。
このブログでは、その色の由来についてご紹介していきます。
水色(みずいろ)
水色は、澄んだ水のような淡い青色のことを言います。
今でも水色は一般的ですが、万葉集にも水色のことを「水縹(みずはなだ)」と記載されており、古くより親しまれてきた色というのが分かります。「水縹」は、藍染の中でも薄い色で、明るい青色のことです。
ちなみに、『縹(はなだ)』とは藍染で染められた青色のことです。
某ゲームの「ハナダシティ」もこの縹色から取っているようです。