161京屋の色の話【藤色】
2018年10月5日
「浅葱色」「茜色」「褐色」「小豆色」、日本には色々な「色」が溢れています。
それは日本人が古くから、四季の移ろいを空や植物、食べ物から感じ取り、自然と共に生きてきたことに由来します。
今ではあまり使われることがなくなってしまった色の呼び名。
その呼び名には色々な由来があります。
このブログでは、その色の由来についてご紹介していきます。
藤色(ふじいろ)
藤色(ふじいろ)とは、藤の花からきた色名で淡い青みのある紫色のことです。
平安時代より日本人女性に愛されてきた色で、『源氏物語』にも藤の名を持つ女性が3人登場します。
また、「藤色」は「藤」の字を持つ藤原家の隆盛と、その「藤」の旺盛な生命力や豊かな芳香にちなんで、高貴な色とされています。